2005年08月03日

真田幸村伝説

真田幸村と言えば戦国時代きっての人気者です。戦国大名人気ランキングなどでも信長、秀吉、家康に匹敵する唯一の人物です。私の中では最後の戦国武将というイメージがあります。彼の人生最大の見せ場はなんといっても大坂の陣における獅子奮迅の戦いぶりです。彼は関ヶ原の合戦において父昌幸と共に西軍に属し、居城上田城に籠もり徳川秀忠率いる3万8千の兵をわずか2千の兵で翻弄しました。父である昌幸は知略の限りを尽く真田領を守り抜いた名将でしたが、自国を守るために主君を替えつづけるなどしたため節操のないという批判も少なくなかったといわれています。そんな昌幸も今では人気武将の一人です。恐らく真田幸村の父であるということが大きいのでしょう。

関ヶ原の合戦後、真田親子は九度山に蟄居を命じられていました。父昌幸は関ヶ原の合戦の11年後この世を去ります。さらにその3年後、豊臣秀頼と徳川家康の対立が激しくなると幸村は大坂方に召抱えられます。他にも大坂方には長宗我部盛親、毛利勝永など名のある浪人が入城していました。幸村は最初の軍議において「大坂城を出撃して京を押さえ東軍に備えるべし」というようなことを主張したようです。他の浪人衆の多くも賛同を示したようです。しかし、西軍上層部は浪人衆の言うことは重要視せず結局、籠城策を取ることになりました。よく言われるのがこれが西軍の敗因でありここで幸村の言うとおりの策を実行していれば十分勝機はあったのでなないかということです。まあ、これは西軍上層部を悪役にし、幸村を悲劇の英雄と見せるための見方でしょう。当時西軍の戦力は10万。それ以外は全て東軍という状況でした。このことから考えると仮に京の制圧に成功してもそれを維持するのは兵力的に不可能だったと思います。幸村の考えでは京を抑えれば豊臣恩顧の大名が寝返ったりするかもしれないという期待を抱いていたようですが、豊臣恩顧の筆頭武将である福島正則らは江戸に滞在させられていて、西軍に味方できる大名は皆無でした。時代は確実に徳川の流れになっていました。

こうして始まった大坂冬の陣ですが幸村の活躍もあり西軍は善戦します。しかし大砲に怯えた秀頼の母淀君が中心となり勝手に和議を結んでしまいます。その結果、大坂城の堀は埋められてしまいました。そうして迎えた大坂夏の陣ですが、大坂方は城を打ってでることになります。しかし各地で敗走し、結局大坂城に撤退することになりました。このことから考えて、冬の陣において幸村の提案した京を制圧する策は上手くいかなかったのではないかと思うわけです。

そして幸村最後の合戦が始まります。幸村最後の合戦は同時に戦国時代最後の合戦でもありました。幸村は秀頼自らの出陣を要請しますが、これも受け入れられることはありませんでした。大坂の陣を通じて思うことは幸村は合戦における作戦立案力は優れていたかもしれませんが、政治力といった面では父には遠く及ばなかったということです。もし父昌幸でしたら西軍上層部に取り入って大坂城内での自分の地位を上げようとしたでしょう。しかし幸村はそのようなことはしませんでした。いつまでたっても信頼されない中、幸村は最後まで奮戦しました。なんか不器用ですよね。彼の最後の策は徳川軍に向けてひたすら突撃を繰り返すことでした。その結果、武田信玄以来二人目となる徳川の本陣旗を倒すことに成功しましたが、そこまででした・・・疲労しきった彼は名もない武士に討たれ49年の生涯を終えました。

果たして幸村が父譲りの高度な政治力を有していたらここまでの人気は生まれたでしょうか?もし、幸村の作戦が取り入れられ西軍が善戦していたらここまでの人気があったでしょうか?多分ここまでの人気はでなかったでしょう。真田幸村の不器用さは時代に負けました。しかしその不器用さが後世にまで受け継がれ天下人並みの人気を得ることになりました。幸村はある意味、歴史の勝者かもしれませんね。ボブ夫のどうでもいいことでした。
posted by ボブ夫 at 15:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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